経営者の元気の「元」は何ですか?『利益だよ!』、『売上だよ!』と即座に回答は返ってきます。そして、「その方法は?」と問われれば、『それぞれの社員が経営者感覚を持ち、目的に向かって働くことだよ!』とも返ってきます。では「どうすれば?」の問いに対して「見せる経営」というのはどうでしょうか。
一般的に言われている「ガラス張り経営」というものがありますが、同じような意味になります。但し、何を持ってガラス張りというかの定義はバラバラで、財務諸表を従業員に公開していることを持ってガラス張り、と称していることもあります。私があえてガラス張りではなく「見せる経営」としたのは、利益向上を目標として経営責任を分担するための情報公開を行うこと、と定義するためです。
経営者にとって、今が元気で居心地がいいのなら何もこれ以上に公開する必要もないし、面倒なだけです。情報の公開は、新たな問題も発生させる可能性が大いにあるのです。
しかし、従業員をもっと元気に経営者感覚を持たせたいなら『見せる』ことから始めませんか、と提案したいのです。元気を出すための手段ですから目的化はしないことです。また、何を持って「見せる経営」かは経営者が勝手に決めてはいけません。何を見せればいいのかは企業規模や従業員の地位によっても違いますし、それらの状況を充分に考えた上で「見せる」べきなのです。
また、見せられた方には当然に義務と責任が発生します。これらもまた充分に認識させるべきです。見せれば文句が出ることもあるでしょう。それでもあえて「見せる経営」を実行すれば、何かが生まれます。その「何か」を引き出すことこそが「見せる経営」なのです。
「見せる経営」によって情報の共有化もできますし、企業理念や企業目的の浸透も進むことでしょう。そして、経営責任を分担する従業員が、企業に生きがいを見つけ出す可能性をも秘めているのです。 |